減給されて笑った人と、怒った人の違い

結構前になるんですが、
僕は溶接工として働いていた時期があります。

その職場で、減給された2人がいたのですが、
2人は対象的な反応でした。

 

一人は、しょうもない会社だと笑い飛ばしていたのですが、
もう一人は、どうして僕がと、給料明細の封筒の中に入っていた、
減給と記された通知書見ながら、ワナワナと手を震わせて、怒っていました。

 


この二人はとても社長から気に入られていた筈なのに・・・

 

 

減給で怒った人の話

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減給されて怒った人は、
社長の命令で、朝早く来て、
会社で飼っている犬の散歩を毎日していました。

仕事は、早くもなく、遅くもなく、
とにかく真面目な人でした。

 

彼は、明らかに社長から気に入られていました。
それは、周りからみてもそう思うほどでした。

 
しかし、社長と仲がよく信頼されている若いベテランの子に言わすと、
気に入れられてるというより、良いように使われているだけ。

との事でした。

 

そのベテランの子は、若いのに社長の右腕的な存在で、
現場を任されていましたし、社長室で社長と二人で、
仕事をすることも多かったので、内部事情に詳しかったのです。

 

毎日、会社にみんなより早く出社して犬の散歩をしても、
もちろん手当なんて出るわけがありません。

 

その人は、散歩をすることで、手当が貰えなくても、
悪いことから逃れられると考えていたんでしょう。

 
だから文句も言わず、
毎日毎日みんながゆっくり出社しているのに、
早く来て犬の散歩をしていたんです。

 

 

減給されて笑った人の話

減給されて笑った人は、
仕事の作業は、真面目にこなしますが、
勤務態度は、それほど真面目ではありませんでした。

朝礼が始まるギリギリに来るのが、
当たり前で、遅刻も少なくありませんでした。

 

しかし、社長からは本当に気に入られていました。
たかだか、近所の郵便局に行くのに、運転手として、
同行させらて、社長と二人で喫茶店でゆっくりしてから、
作業に戻る事があったり、

遅刻しても、怒りもせず昼飯のお弁当が必要か?
と尋ねられたり。

 

ベテランの子も認めるほど、社長に気に入れられていました。

 

しかし、身体を壊し長期休暇を取らなければいけなくなりました。
彼が、いつ職場に復帰できるかわからないので、
社長は、新しく従業員を雇うことにしました。

 

この時、雇った従業員が、ベテランの溶接工だったので、
彼が職場に復帰しても居場所はありませんでした。

 
この時ぐらいから、後に減給で怒った人も、
社長にいい顔をしなくなっていました。

良いように使われている事に、
ようやく気がついたんです。

 

それに、焦りもあったと思います。
周りは、自分よりベテランの溶接工ですから、
クビを斬られるとしたら、自分しかいないと、
考えていたんだと思います。

 

 

減給されて笑った人と、怒った人の違い

減給されて怒った人には、家族がいましたし、
年齢も30代後半と再就職には、厳しい年頃でした。

 
生き残る為に必死だったから、
早く出社して犬の散歩をやっていたんです。

 

それなのに、減給させられてしまいます。

 

あの努力はなんだったのか?と虚しくなって、
怒りがこみ上げてきたんだと思います。

 
努力したのに、理由も告げられずに、
減給になったら誰だって怒りますよね。

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しかし、笑った人がいました。
怪我をして長期休暇から復帰した彼です。

 

 

減給されて笑った人

減給されて笑った人はなぜ笑ったのか?
それは、この会社は自分をクビにしたいと思っていると、
予測して前もって、転職の準備をしていて、
転職が決まったら、退職する気だったからです。

 

会社から何かしかけてくるのが、
わかっていたんです。

 

ですから、会社が減給という対処に出た時、
そうきましたかと笑ってしまったんです。

 

【予想的中!!】

 

その後、彼はいろいろな職を転々として、
このブログを執筆することになります。

そう、減給されて笑ったのは『僕』 です(^▽^;)
社会や学校になじめなかった男が脱サラしてマイホームを手に入れた物語
でも言っていますが、
 

僕は、会社に依存する事を昔から嫌っていました。
会社の為に生きることが正しいとは思えなかったからです。

 
むしろ会社は、自分の人生を豊かにするためにあるのであって、
会社に利用されるのはゴメンだと考えていたんです。

 

会社が僕の考えを理解しないのなら、
僕は去るという強い気持ちも持っていました。

 

だから怪我をした身体にムチ打って仕事をしても、
自分の為にはなりません。

会社は喜ぶかもしれませんが・・・

 

こんな考えですから、年明け最初の仕事である【仕事始め】であっても、
大切な彼女の成人式だったら、仕事を休んで、
送迎して、写真を撮ったり、一緒に過ごしました。

詳しくはこちら
仕事納めや仕事始めを休んだ結果www
 

常に僕は、大切な人を、
優先して生きてきました。

 

会社から嫌われても良いんです。
会社に居づらくなって辞めることになってもいいんです。

仕事を辞めて、なかなか仕事がきまらなくて、
貯金がなくなりそうになったことが何回もありました。

 

でも、今は違います。

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僕を縛っていた会社というものはありません。
大切な家族と一緒にいられる自由を手に入れました。

 

ここ3日ほど、息子が40度もの熱をだして、
大変だったんですが、夫婦ふたりで力を合わせて、
病院に連れて行って、看病して、ゴハンを作ったり、
冷えピタ交換したりしていたら、

 

大切な家族の為に手に入れた自由の大きさを知りました。

 
仕事があるからと、熱をだして苦しんでいる息子と、
息子の看病を嫁に託して、会社に行かなければならない。

何のために会社に行っているんだと、
家族ためではないのか?

 

その家族が苦しんでいるのに、会社に行かなければならない・・・

 
変な話ですよね。

 

家族の危機に家族の為に行っている会社を休めない。
休もうとしないかな?

だから、『家族と仕事どっちが大事』って、
フレーズをよく耳にするんでしょうね。

 

それでは、

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